ブライトビジョン特許事務所

ソフトウエア特許、ご相談ください

特許の紹介 ソフトウエア特許を具体的に紹介します

他社の参入を効果的に排除できる「排他効」を備えるものと弊所で評価した特許について、実際のビジネスモデルやコンピュータシステムに適用した例を説明します。

Ⅰ.書籍管理システム(取り置き予約システム)

当該特許に基づくシステムの実施に興味がある場合は、弊所までお問い合わせください。


特許情報
特許番号 特許第5331488号[特許公報PDF
出願日 平成21年1月1日(2009.1.1)
登録日 平成25年8月2日(2013.8.2)
発明の名称 書籍管理システム、書籍管理方法、及びプログラム
 

 書籍管理システムの概要

 

・近年、ネット書店により書籍の購入を行うユーザが増えてきているが、 一方で、書籍の概要、構成、章立て、内容、および質量感等について、その書籍を実際に手に取って確認し、 そこで気に入った場合に購入したいというニーズも根強くある。

・本件システムでは、ユーザがスマートフォン等で書籍の取り置き予約を行うと、指定した店舗で当該書籍の閲覧が可能となり、 気に入った場合には購入することができる。もちろん、気に入らなければ、購入しなくてもよい(下記概略図参照)。 店舗は、例えば、駅の売店、市中の書店、コンビニ等である。 システムは、ユーザの予約数、来店頻度、購入頻度等に応じた「注目度」に基づいて店舗に配送する書籍の数を効果的に見積ることができる。

 

書籍管理システム概略図1

・本件システムによって、上記のような、ユーザニーズを満たすことができる。
・また、各書籍について、消費者の消費パターン(来店し書籍を閲覧しても購入しなかったり、取り置き予約を行っても来店しないなどの行動パターン) や注目度をより詳細に把握することができる。
・また、注目度が詳細に把握できるため、各店舗は、書籍の仕入れ数量を適切に見積ることができる。
・さらに、このシステムにより、店舗における書籍の対面販売が促進され、結果的に、販売側等は書籍の宅配コストを負担する必要がなくなる。

 

 書籍管理システムの拡張例

書籍管理システム概略図2

・本件システムは、上図に示すように、新聞社(または広告代理店)や出版社(または取次会社)と連携することができる。
・例えば、ユーザが取り置き予約を行う場合に、どの新聞の広告で書籍を知ったかを入力させるようにして、 当該広告の効果について評価を行うことができる。

 

 特許権の概略

書籍管理システム概略図3

・特許権で規定されるシステムは、上図に示すように、書籍管理サーバのみからなるシンプルな構成である。

・本件特許の書籍管理サーバは、情報端末(例えば、ユーザの情報端末)から取り置き予約(書籍と店舗等)を受信し、さらに、 店舗からユーザの来店・購入実績を受信する。こうして受信した情報に基づいて、各店舗に配送する書籍の数を見積り、 当該見積結果をコンピュータ(例えば、配送センター等のコンピュータ)に送信する。