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チョッとひと息
W  「SOッCA」のシステム概要
(2008.1.23)
 
 
 ここでは、テイケイトレードHP上の説明や被告準備書面の記載等の資料に基づいて弊所が推察した、「SOッCA」のシステム構成と処理概要について紹介する。
(1)「SOッCA」のシステム構成と処理概要
 「SOッCA」のサービスは主として、テイケイトレードが提供するASPサーバと、三菱東京UFJ銀行の銀行コンピュータによって実現される。以下、システム構成と処理概要を、下図を参照して解説する。
 
SOッCAシステム
 
・「SOッCA」のシステムは、主として、処理装置(X1)と記憶装置(X2)を備えたASPサーバ(X)、および処理装置(Y1)を備えた銀行コンピュータ(Y)で構成される。
 
・携帯電話やパソコンなどの利用者端末は、利用者の仮払い申請操作があると、インターネットを経由し、ASPサーバ(X)に対して仮払い申請メッセージを送信する。このとき、ASPサーバ(X)には、仮払いの希望金額が伝えられる。仮払い申請が認められると、ASPサーバ(X)は、銀行コンピュータ(Y)に対して、仮払金振込データを送信する(振込依頼)。銀行コンピュータ(Y)は、この仮払金振込データを受信すると、当該利用者の利用者口座に仮払金を振り込むよう制御を行う。
 
・仮払い申請操作が17:00までにされた場合は、翌銀行営業日(の9:00前後)に振込が行われ、その時間を超えると、翌々銀行営業日の振込となる。このように、振込タイミングが固定的に設定されているので、仮払い申請操作の際に、振込日が指定されることはない。
 
・ここで、ASPサーバ(X)の記憶装置(X2)に記憶されるデータについて説明する。仮払利用データ(X2a)は、利用者がどのように仮払いを利用してきたかを示すデータである。仮払金上限(X2b)は、利用者ごとに仮払金の上限を設定したデータであり、基本的に雇用者が設定し提供する。利用可能回数上限(X2c)は、利用者ごとに仮払利用回数の上限を設定したデータであり、これも基本的に雇用者が設定し提供する。
 
・勤怠データ(X2d)は、出勤の有無等を示すデータで、利用者または雇用者から入力されるが、上記資料では、このデータがどのように利用されるか明らかでない。1つの可能性としては、この勤怠データ(X2d)に基づいて、仮払金上限(X2b)を流動的に設定することが考えられる。このように構成することにより、利用者は、勤労の対価の範囲内に仮払金上限(X2b)を設定することができ、結果的に、清算不能となるリスクを回避して仮払金を提供することができる。(注1)
注1) テイケイトレードHP(SOッCAで何ができるのかを説明するページ)には、「やっぱり、働いたらお金がすぐに欲しいな」や、「仕事でガンバッタら、すぐに使えるお金が貰えちゃいます。」といった記載がある。
 
 
・次に、ASPサーバ(X)の処理装置(X1)と銀行コンピュータ(Y)の処理装置(Y1)の処理概要を、更に詳細に説明する。仮払可否チェック(X1a)は、仮払い申請メッセージの内容を、仮払利用データ(X2a)、仮払金上限(X2b)、利用可能回数上限(X2c)を参照してチェックし、さらに、雇用者口座残高確認(X1b)に処理を行わせて、雇用者口座に希望金額以上の残高があるかどうかをチェックする。これらのチェックをパスしなければ、希望金額振込拒否(X1d)に処理を行わせて、利用者端末に対してその旨のメッセージを送信する。チェックを全てパスしていれば、振込依頼の処理(希望金額振込(X1d))に進む。
 
・希望金額振込(X1c)は、利用者口座に仮払金を振り込ませるために、仮払金振込データを銀行コンピュータ(Y)に送信する。仮払金振込データを受信すると、引落処理(Y1a)によって、指定金額が雇用者口座から引き落とされ、振込処理(Y1b)によって、その指定金額が利用者口座に振り込まれる。
 
・こうした振込処理が終了すると、仮払利用データ更新(X1e)は、仮払いの実績を仮払利用データ(X2a)に書き込む。仮払利用データ(X2a)は、その後、清算(給与から控除)のために、雇用者に提供される。上述のように、勤怠データ(X2d)に基づいて、仮払金上限(X2b)を設定するような場合は、給与金額またはそれに類するものがASPサーバ(X)に記憶されている可能性はあるが、勤怠データ(X2d)を持たずに、仮払金上限(X2b)を固定的に設定している場合は、ASPサーバ(X)に給与金額を記憶する必要はないし、仮払金の清算処理を当該ASPサーバ(X)で行う必要もない。